2024.7.31更新
コモンルームのレンタルオフィス(個室)をご見学にいらっしゃる方にこう言われることがあります。
「普通の賃貸事務所と比べて賃料が高いよね…」
はい、一般的な貸事務所に比べるとレンタルオフィスは(表面上は)家賃が高いです。レンタルオフィスの賃料には光熱費等が含まれますので表面上高く見えます。
しかし、長期的な事業拠点としての貸事務所と、フレキシブルな対応が可能なレンタルオフィスではその性質が異なりますので、単純な比較自体が難しいです。
しかも、シミュレーションするとレンタルオフィスの方がコスパがいい場合が多いです。
今回は、貸事務所に比べてレンタルオフィスが金銭面・契約面でメリットがあり、「実はお得!」ということを具体的な金額をあげながら、詳細に説明させて頂きます。
また、もちろんデメリットもありますので、ぜひご確認ください。
1.レンタルオフィスと貸事務所の違い
2.レンタルオフィスの金銭面のメリット
3.レンタルオフィスの契約面のメリット
4.レンタルオフィスのサービス面のメリット
5.レンタルオフィスのデメリット
1.レンタルオフィスと貸事務所の違い
レンタルオフィスのメリットの説明の前に、簡単にそれぞれのオフィスサービスの特徴をご確認ください。
■貸事務所
一般的な賃貸事務所。
空っぽの部屋を借り、自身の手配・負担で部屋を準備した上で使用する。
初期費用:高い 月額賃料:低い
■レンタルオフィス
什器(家具)付きのお部屋を借りる。部屋の広さはデスクスペースのみの最低限で、
他契約者と共用スペースで打合せや来客対応等が出来る。
オフィスによってはコンシェルジュサービス等も付帯。
初期費用:低い 月額賃料:高い(ただし、光熱費等が賃料に含まれる)
レンタルオフィスと貸事務所の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。
>>レンタルオフィスと貸事務所の違い6選!メリット・デメリットや向いているケースを解説
2.レンタルオフィスの金銭面のメリット
貸事務所の場合、お部屋を借りる際に必要になる契約金はかなりの金額となります。
保証金(敷金)、礼金、仲介手数料…色々と必要な金員がありますので仕方がないですが、レンタルオフィスは金銭面で大きなメリットがあります。
2-1.保証金不要(もしくは安い)
貸事務所を借りる場合、賃料の6~10ヶ月分の保証金を預け入れる必要があります。
この保証金は賃料滞納など貸主に損害が発生する場合に備えての預け入れるお金です。
ですので、退去時には返ってきますが、事業開始時に用意するのは大変な金額です。
また、何かと初期投資をしたい事業開始時から、この大きい金額が塩漬けになってしまい
事業継続中(退去するまで)は自由に使えないこともデメリットと言えます。
レンタルオフィスは保証金の預け入れ不要、もしくは少額というところがほとんどです。
2-2.礼金不要(もしくは安い)
上記で保証金は退去時に返ってくる、と書きましたが、全額返金されない貸事務所も多いです。退去時に保証金は返金されるが、半分は償却(返金しない)となっている契約は割とあります。
他には、保証金は全額返金されるが、契約時に礼金が必要となるパターン。
この場合の礼金は、賃料の1~3ヶ月分を支払うことが多いです。礼金は一切返金されません。
レンタルオフィスは礼金不要がほとんどで、あったとしても入会金という名目で少額です。
2-3.火災保険料不要
貸事務所は入居時に火災保険の加入義務がある場合がほとんどです。
2年間で15,000~30,000円程度。
レンタルオフィスは保険の加入義務がないことが多いです。
2-4.光熱費が無料
貸事務所の場合、月々の電気料金が発生します。お部屋に水道とガスが通っている場合は、別途水道料金とガス料金が発生する場合があります。
なかでも、業務用のエアコンを使用していると電気代はかさみがちです。数名が利用できる大きさの部屋で、1日8時間、週5日使った場合、電気料金は10,000~20,000円程度です。
一方、レンタルオフィスは光熱費が賃料に含まれており、使い放題です。
2-5.インターネット料金が無料
事務所であればインターネットは自前で回線を準備しなければいけません。
一方、レンタルオフィスは既に施設のインターネットが整備されており、無料で使用できます。
なお、レンタルオフィスに用意されている設備については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
>>【種類豊富】レンタルオフィスの設備7選!選ぶ際の5つの注目ポイントを解説
3.レンタルオフィスの契約面のメリット
金銭面以外でもレンタルオフィスはその特性上、以下のメリットがあります。
月の賃料だけを見比べていては見えてこない部分ですので、しっかりご試算ください。
3-1.空家賃が発生しない
貸事務所で事業を開始する場合、部屋を引き渡されてから色々な準備が必要です。内装工事、什器の搬入、通信環境の整備など、事業開始までに1~1.5ヶ月程度必要です。
もちろんその間は賃料が発生しますので、事業を開始していないにもかかわらず出費します。
一方、レンタルオフィスは借りたその日から事業を営めます。そのため、空家賃が発生しません。
3-2.解約予告期間が短い
貸事務所を解約する場合、解約予告期間が設けられており、その旨を貸主に書面で通知してから3~6ヶ月程度は契約が終了しません。これは移転してようがしていまいが、その間賃料が発生します。
一方、レンタルオフィスは解約したい1ヶ月前に通知すれば退去できますので、経済的でフレキシブルです。
3-3.拠点移転がとにかくスムーズ
事業を拡大もしくは縮小したい場合、当然ワークスペースを移転させる必要が出てきます。
上記の通り貸事務所の場合は、入居にも退去にも非常に手間がかかります。
解約予告から新拠点での事業開始まで5~8ヶ月かかります。(2重家賃を払えば短縮できますが…)
一方、レンタルオフィスであれば賃料がダブることもなく、簡単に引越しが出来ます。
ちなみに同レンタルオフィス内に移動したい部屋がある場合、色々融通してくれるところが多いです。
4.レンタルオフィスのサービス面のメリット
レンタルオフィスは、下記のようにオプションとして利用できる共用部が充実していることが多いです。
ただもちろん、オフィスによって備わっている所とそうでない所があるので、オフィス探しのポイントの一つとしてお考えください。
4-1.共用スペースが自由に使える
レンタルオフィス会員専用のラウンジやコワーキングスペースなど、共用部を自由に使えるレンタルオフィスが多いです。
これにより、普段は個室で作業をするという方もいい気分転換になります。
4-2.フリーサービスが充実
オフィスによっては、フリードリンクがあったり、毎日の新聞が読めたりと、ビジネスマンに嬉しいフリーサービスが充実しています。
そこまで大きな単価の話ではありませんが、1か月月間のコーヒー代として考えてみると、それなりの金額になるでしょう。
4-3.会議室や応接室が使える
お客様との商談の際など、会議室や応接室を使えると非常に便利です。
オフィスとして公開している住所にそのままお客様を呼べるのもメリットですし、レンタルオフィスであれば駅近であることが多いのでアクセスも抜群です。
レンタルオフィス会員の方は会議室が無料や特別価格で利用できる所も多いので、ぜひ利用してみてください。
このようにレンタルオフィスには、さまざまなメリットがあります。
以下の記事では、レンタルオフィスの利用者のリアルな口コミを紹介しているので、ぜひ判断材料のひとつにしてみてください。
>>レンタルオフィスって本当に便利?利用者から聞いた便利なポイントをご紹介
5.レンタルオフィスのデメリット
レンタルオフィスのデメリットとしては下記のものが考えられます。
事業者様により最適なオフィスサービスは異なりますので、デメリットも含め充分にご検討ください。
5-1.内装や備品の自由度が低い
予め内装工事が施され、必要な設備・備品が準備されているレンタルオフィスは非常に使い勝手が良いです。
ただし逆に言うと、内装は貸主が準備しますので、基本的には借主の希望の内装には出来ません。自由に内装を作りたい方、定期的に内装を変更されたい方、特殊な設備を持ち込みたい方には向いていません。
コモンルームでも極力備品を持ち込めるようにしていますが、デスク等は指定のものとなります。
5-2.運営者廃業のリスク
レンタルオフィスの運営者は運営場所のビルを賃貸し、設備を整えてレンタルオフィスとして転貸(又貸し)しているケースが一般的です。この為、レンタルオフィス運営者が廃業する場合、利用者は退去をする必要があります。
ビルオーナーと直接契約を結べるレンタルオフィスはそのリスクが低いと考えられますので、ご確認をおすすめします。
コモンルームはビルオーナーが全て自社ビルで運営しているレンタルオフィスですので、ご安心頂ければと思います。
5-3.総コストが高い場合がある
運営者が転貸しているレンタルオフィスの場合、利用者が支払う賃料は、相場の賃料に設備費や運営費・運営者の利益が乗っています。当然、貸事務所と比べてランニングコストが高くなります。
イニシャルコストは安い為、一定期間はリーズナブルですが、長期利用する場合は総コストが高くなる場合があります。レンタルオフィス選びはレンタルオフィスだけでなく、近隣の貸事務所のコストとも比較することがポイントです。
運営会社にもよりますが、共用スペースやオプションサービスが別料金となっているレンタルオフィスもあります。諸費用とレンタルオフィスならではの付加価値、それらを含めしっかりとシミュレーションをしましょう。
ぜひこの記事を参考にして、レンタルオフィスの利用を検討してみてください。
なお、当ブログを運営しているコモンルームでも、レンタルオフィスを提供しています。大阪に2店舗、京都に1店舗設けており、それぞれの店舗で見学を随時受け付けています。
関西圏でレンタルオフィスをお探しの方は、ぜひコモンルームの利用を検討してみてください。
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