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【レポート】現役AI技術者による『日本で1番やさしいAIの仕組み』

2019.01.22 中津

1月18日に『日本で1番やさしいAIの仕組み』セミナーを開催しました 

コワーキングスペースで、人工知能の可能性を考える

最近、AI(人工知能:Artificial Intelligence)を駆使した新商品や新サービスが話題になっています。

例えば、

  • 害虫にピンポイントで農薬を散布する
  • 赤く実ったイチゴだけを収穫する
  • 無人でトラクターを動かし畑を耕す などなど。

ロボットアームが指を動かしてキューブを指定の向きに回転させる「Dactyl」の動画もご紹介いただきました。AIで既に色々なことができるんですね!

「アルファ碁」がプロ棋士に勝利したのは2015年のことですが、人工知能(AI)という用語が造られたのは1956年です。コンピュータやインターネットが普及した世の中において、大量のデータを基に特徴をとらえることができるようになり、ディープラーニング(深層学習)で人工知能自身が学習を深めることが可能になり、AIはどんどん進化しています。

AIは、エンジンやトランジスタ、インターネットのように汎用性が高いため、今後いろいろな分野で取り入れられることになりそうです。もっともっと、誰も見たこともない、想像したことも無いようなことが起こる!と、三池さんは語ります。

機械に仕事を奪われる、とか、人間ができないことを何でもやってくれる、という発想ではなくて、AIのあるもっと楽しい新しい未来のアイディアをたくさんの人と一緒に考えてみたい、という話が出ました。

AIが単純作業をサポートしてくれたり、忘れてしまいそうなことをお知らせしてくれるだけでも、なんだか便利そうですね…。ちなみに、「忘れる」ということは、人間が普通にしていますが、AIにはなかなかできないことなんだそうですよ。

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AIのある、誰も考えたことが無いような未来のアイディア

さて、どのように考えたら良いのでしょうか・・・・。

例えば、ベテランと言われる熟練者の、言語化できないノウハウを科学的に解析してみるという発想。熟練のお百姓さんのカンは、最先端の気象予報技術を上回ることがありますが、ベテランの長年の経験によるカンをAIに取り入れ、新しい何か便利なサービスを、多くの人が享受できるようになれば…すごく楽しそうですね。

昔のルールの延長線上で発想するのではなく、新しい発想で。1人で抱え込むのではなく、みんなでアイディアを出し合って。
日本のAI研究が遅れていること、技術者が海外に流出していることにも、三池さんは危機感を感じていると仰っていました。

今回のセミナーは、コモンルーム中津メンバーのエンジニア、ライター、デザイナー、経営者など、多様な職種の人が集まりました。まさに、コワーキングスペースといった感じです。いろいろな人が集まり、異なる視点で語ることで、新しい発想が生まれると良いなと思います。

アイディアを囲い込むのではなく、オープンに広げてみて、友人や家族に話してみて、大発明につながるアイディアが出る・・・
次回、そんな、AIのある楽しい未来をみんなで考えるワークショップの開催を検討しています。どうぞお楽しみに!興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

三池さん、ありがとうございました!!