今回は「フリーランスとしての働くまでに必要な事前準備と仕事の獲得の流れ」についてまとめていきます。
「次のボーナスを受け取ったら、
今の会社を退職し、フリーランスになる…!」
「今は会社で修業中…!でもいつかはフリーランスに!」
といった、計画や野望を持たれている方も多いのではないでしょうか?
自身のスキル次第で、サラリーマンの給与所得よりも大きな収入を得ることが出来るとも言われているフリーランスの世界。
最低限必要な事前準備やお仕事の獲得の流れを含めた、フリーランスのスタートの仕方を記載しておりますので
フリーランスとして働こうと考えている人や、少し気になっているという人の参考になれば幸いです。
【目次】
1.企業の平均寿命を追い越した個人の職業寿命
2.フリーランスを始める際に確認したい5つの事前準備
3.長く安定したキャリアを重ねるために!仕事獲得に向けた王道コース
4.働く場所もフリー!集中するための環境を見つけよう
5.集中できるコワーキングスペース「コモンルーム」
1.企業の平均寿命を追い越した個人の職業寿命
そもそも、フリーランスを選択する人が増加しているのにはどのような背景があるのでしょうか。
働き方改革によって多様な働き方が認められるようになりつつあることはもちろんですが、もう一つの理由として
日々刻々と伸びている個人の職業寿命と、逆に少しずつ短くなっている企業の平均寿命が関係していると言われています。
日本企業の平均寿命はおよそ30年です。
そして20歳前後から働くと仮定して、65歳まで継続して働いた場合私たちの職業寿命は約45年に程度になります。
人生100年時代、働き方改革、1億総活躍社会など、長期就労に関して様々なキーワードが叫ばれている昨今
かなり早い段階で私たちの職業寿命が企業寿命を上回るようになりました。
また、帝国データバンクによると直近10年で新たに誕生した企業は18万社。
そして倒産していった企業は11万社にものぼります。
たくさんの企業が誕生しては淘汰される社会へ。
それに伴うかたちで、今後も企業の平均寿命はじわじわと短命になっていくと言われています。
つまり、今現役で働いている多くの人が、いつか、どこかで
転職や再就職など自分のセカンドキャリアについて考えるタイミングが訪れることになります。
そして今は多様な働き方が認められる時代。
「いざ自分の力を試すとき!」とセカンドキャリアとしてフリーランスを選択することは
リスクではなく有効な選択肢の一つとなっているのです。
こうした背景がいくつも重なって「フリーランス」は大きく増加しているのではないでしょうか。
2.フリーランスを始める際に確認したい5つの事前準備
前述では、フリーランス増加の背景とセカンドキャリアを絡めてお話させて頂きました。
それでは実際に独立するためには、どのような手続きが必要なのでしょうか?
この章では、企業勤めからフリーランスに転身する際に確認しておきたい事前準備を5つ
【退職前】と【退職後】に分けてご説明いたします。
【退職前にしておくといい事前準備】
まずは企業を退職する前にしておきたいポイントをお伝えします。
独立後の状況によっては「早く手続きしておけばよかった~!」となってしまう可能性も。
企業勤めのメリットはしっかり活用してから、次のステップに進みましょう!
①審査が必要な手続きを済ませておきましょう
よく耳にする話かもしれませんが、一般企業勤めに比べて駆け出しのフリーランスでは
信用チェックの審査が通りにくくなると言われています。
「クレジットカードを作っておきたい」
「事務所代わりに部屋を借りておきたい」
「新しく住宅ローンを組みたい」
上記のような案件は、総じて会社員のうちに済ませておくほうがいいかもしれません💡
これらはどれも長期的なお金に直結する内容です。
「今」だけでなく、「未来」のことをしっかり見極めて準備しておきましょう。
【退職後に必要な事前準備】
次に、退職後にしておきたい手続きについて。
期限が明確に決まっているものも多いので、流れに沿ってお伝えします。
「退職後は少しゆっくりしてから始動しよう!」と考えられる人も多いかもしれませんが
フリーランスとしてのお仕事をスムーズにスタートさせるため、以下の手続きはお早めにクリアしておくと吉です。
②年金制度の切り替え申請
企業勤めだった人は、退職日から【14日以内】に【厚生年金から国民年金への切り替え】をお近くの市区長村役場で申請しましょう。
申請時には、【 年金手帳、退職の日付が明記されたもの、印鑑、身分証明書(免許証など)】が必要です。
ただ、離職票などの退職日が明記された書類の発行は会社によってスピード感が異なります。
タイミング次第で退職手続きがとんでもなく遅く…なんて場合もあるため
退職前に必要な書類については相談しておくと良いかもしれません。
また、「独立後の見通しが少し不安定」という場合は、一定期間国民年金の納付を猶予してもらうことも可能です。
独立時の状況に応じて、一度窓口で相談してみてくださいね。
③健康保険制度の切り替え申請または継続申請
健康保険にかかわる手続きも、国民年金と同じく退職してから【14日以内】に市区町村役場で相談してください。
健康保険に関しての選択肢は以下のふたつ。
ひとつめは、退職後2年間任意継続できる前職の健康保険に引き続き加入する方法です。
任意継続では、原則2年保険料が変わらない点や、保険料に上限がある点などがメリットとして考えられます。
ただし、 在職時は企業が半分負担してくれていた保険料を全額自己負担することになるので注意も必要です。
そしてふたつめの選択肢は、国民健康保険に新しく加入しなおす方法です。
この二つを見比べて「継続で金額が2倍」と聞くと、迷わず国民健康保険!となりそうなところですが
人によってはそれでも国民健康保険へ加入するより安いケースも多いため安易な選択にはご注意を!
継続加入には勤続日数などの加入条件もあるため、しっかり確認したうえで選択してください。
※うっかり要注意ポイントお伝えします※
「手続きを忘れてた…!」
もちろん退職して14日が経過した後でも、国民健康保険に加入することは可能です。
ただ、原則申請を忘れていた期間までさかのぼって納付する必要が…。
支払う総額が同じでも、一括での納付はかなり大変。
うっかり忘れてかなりの金額…なんてことにならないように、早めに手続きしておきたいポイントです。
④個人事業の開業手続き書の申請
フリーランスらしくなってきました( ˘˘ )!
どんどん見ていきましょう。
らしくなってきた!とは言うものの、実はこちらの「開業届」
必ずしも提出しなければいけないというものではありません。
しかし、届け出ることで個人事業主にとっての大きなメリット「青色申告」の権利を得ることができるようになります。
後程詳しくお伝えしますが、フリーランスとして継続して活躍するうえで「青色申告」はぜひチェックしておきたいポイントです。
また、開業届を申請しておくと屋号での銀行口座が取得できるようになる点も見過ごせません。
ただ、届け出ることで失業保険が受け取れなくなる可能性があるため
届け出るタイミングや、届け出た後の権利についてはしっかりと確認しておきましょう💡
開業届の申請書は、 国税庁のホームページ からダウンロードすることができますよ。
⑤青色申告承認申請書の提出
こちらは一つ前の「開業届」とセットで確認していきたい手続きです。
フリーランスでは自分の数字は赤字でも会社は黒字、なんてことはあり得ません。
自身の売り上げがストレートに収入に結び付く、自由ながらも厳しい世界。
出来うる節税対策は事前に確認しておきたいところです。
節税対策として有効な【青色申告】は、通常の【白色申告】と比べて、所得税の控除額が大きいのが特徴。
フリーランスの人の青色申告承認申請書の提出期限は以下の通りです。
◎1月1〜15日の間に開業した人→提出期限3月15日
◎1月16日以降に開業した人→開業日から2ヶ月以内
この期限を過ぎると、その年の確定申告は【白色申告】に。
余分な税金の支払いを防ぐためにも、ぜひフリーランスになったタイミングで申請しておきましょう💡
いかがでしたでしょうか。
ここまで手続きをまとめてみましたが、もちろんフリーランスは資格のように明確な形があるものではありません。
記述する内容に関しては、「これをしなきゃフリーランスを名乗れない」というものではなく
「フリーランスとしてより働きやすくするため」のステップだと考えていただければと思います。
フリーランスとしてのスタートダッシュを切るために、お役立てください!
3.長く安定したキャリアを重ねるために!仕事獲得に向けた王道コース
フリーランスになるための手続きが完了しましたね!
それでは次は、一番重要なポイントであるお仕事獲得についてです。
一般的に、フリーランスで働く人の生活満足度は、企業勤めの人と比べてかなり高い傾向があります。
(※詳しくは「生活満足度の高い「フリーランス」としての働き方」のブログをご覧ください!)
しかしながら、どうしても不安定になりがちなのが収入面。
「フリーランスになりたい!」と考えてはいるものの
一歩踏み出せないという人の一番の理由にもなっているのではないでしょうか。
そこで、【2020年フリーランス仕事獲得のための王道コース】をご紹介できればと思います。
コース①独立前から地ならし!人脈づくりを心がけよう
やっぱり一番大切にしたいのは、今まで関係を気づいてきた人たちとの関係性。
企業勤めからストレートに独立する人も勿論いますが、多くの人は副業を経ている場合が多いようです。
独立前からコツコツ仕事を積み上げて信頼関係を築いておくと
フリーランスとして活躍しだしたときの大きな案件につながる可能性が💡
また、場合によっては退職する企業と業務提携を結べるパターンもあり。
次のステップへも明るい気持ちで臨めますし、円満退職を心がけたいところです。
コース②フリーランス用のプラットフォームを活用
今はフリーランス向けにたくさんのプラットフォームが整っています。
「スピード感」「価格交渉」「信頼性」「契約内容」「数」
何を一番大切にするのかによって、利用するべきプラットフォームを選択して最大限活用しましょう!
自分に合ったものが見つかるまでは、いくつか平行して利用してみるのが良いかもしれませんよ💡
【プラットフォーム一例】
☆スピード重視 【ランサーズ】【ビザスク】【クラウドワークス】
☆単価重視 【サーキュレーション】【Waris】【ITプロパートナーズ】【Essence】
コース③SNSを活かして自己アピール
インスタグラムやFacebookは多くの人の目に触れ、自分の作品や仕事内容をアピールできる場所。
「#(ハッシュタグ)」や写真を工夫し、ターゲット層へアピールに有効活用していきましょう。
4.働く場所もフリー!集中できる環境を見つけましょう
いざ仕事を受注するようになったら、次に気になるのは働く環境ですよね。
仕事内容や受注先はもちろん、働く場所も自由に選択できるのもフリーランスの特権!
作業環境は、一人での仕事が多くなりがちなフリーランスにとって、パフォーマンスに直結する大切なポイントです。
どこで働くのか。どうやって選ぶのか。どういった選択肢があるのか。
自由に選べるからこそ、逆に悩んでしまいそう…。
そんな悩める人必見!フリーランスのお仕事環境リストを作成いたしました。
私の仕事場はここ!と、ひとつに絞る人もいれば
上記のような空間をいくつか組み合わせて利用している人もいます。
フリーランスでは、じっくり自分で見極めることができるので
色々と見比べて自分のベスト・オブ・仕事スペースを見つけてください!
5.集中できるコワーキングスペース「コモンルーム」
私たち「コモンルーム」では、利用してくださる皆さんが
快適にかつ集中して仕事や勉強に取り組める環境を提供しています。
利用時間や利用目的に合わせて、「コモンルーム梅田」「コモンルーム中津」それぞれ多様なプランがございます。
きっとピッタリしっくりくるプランが見つかるはず。
ぜひ一度お電話ないしご見学時に、希望を伺いながらご相談頂けますと幸いです。
もし少しでもコモンルームに興味をお持ちいただけたときは、お気軽に問合せください🌼
皆さまのご来店を、スタッフ一度心よりお待ちしております。
コモンルームのプランの詳細はこちら以下のブログをご覧ください。
あなたにとっての最適プランは?利用目的別診断はこちら≪梅田店編≫
あなたにとっての最適プランは?利用目的別診断はこちら≪中津店編≫
問合せはこちらまで 問合せフォーム (電話・メールどちらでも可能です)
今回は「フリーランスとして働くまでに必要な事前準備と仕事の獲得の流れ」についてご説明しました。
令和も二年目半ばを迎え、コロナショックの影響もあり社会環境や働き方は日々大きく変化しています。
一つの企業で最後まで勤め上げる選択肢、ステップアップや環境改善のため転職する選択肢。
自分の環境や目標に合わせ、自分に一番合った働き方を選択することがなにより大切です。
そんな数多な選択肢の中から「フリーランス」を選択する人にとって、今回のブログが少しでも参考になれば嬉しく思います。
これから湿度も高く暑い日が続きます。
仕事に家事に育児に(もちろん趣味にも!)、大変だと思いますがどうぞご自愛ください(*^^*)
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
コモンルームは≪大阪市北区/京都市下京区≫にある、コワーキングスペース・レンタルオフィス・シェアオフィス・貸会議室です。
ドロップインでのご利用、定額プラン、バーチャルオフィスプランなど複数のプランをご用意しております。
お仕事や作業、商談や面接場所を≪梅田駅、大阪駅、中津駅周辺≫ ≪四条駅、烏丸駅、五条駅周辺≫でお探しの際は、お気軽にお越しください。
コモンルーム梅田
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