欧米で萌芽しはじめているColivingの考え方との出会い
スタッフの谷口です。
桜が満開だったさる4月某日。
たまたま東京からいらっしゃっていた方と、茶屋町周辺で街歩きをしていたときのこと。
ちょうど組織で働いていたり、フリーランスで働いていたり。
様々な働き方を経験されている方々とぶらっと歩いていました。
茶屋町の都会的なビルから中崎町の長屋が残る街を歩き、ちょうど鶴野町あたりの高架下のカフェで休憩がてらお話をしているときのこと。ちょうど私はコワーキングスペース+シェアオフィスで働いていたり、一緒に回った1人はコワーキングスペースの立ち上げに携わっていたり。
働き方からCowokingのお話になっていたときのこと。
「Colivingって知っている?」
???
Coliving?
なんじゃそりゃ?
そう、これがColivingという言葉との出会いでした。
Colivingとは?
働きはじめて、コワーキングスペースは一種の不動産業だということが分かってきました。
といっても、普通の不動産…ではありません。
そして不動産(土地・建物)にプラス「付加価値」を付けているスペースです。
この付加価値こそが重要!
コワーキングスペースの場合は不動産(ここでは建物)に…
+ オフィス
+ コミュニティ
+ カフェ
+ 学び
といったものが要素として加わっています。
オフィス・カフェはいわゆる「ハードウェア」の部分ですが、コミュニティや学びは「ソフトウェア」の部分。
人が変わるとその形を変えるような、いわば生ものの部分です。
そのソフト部分をより際立っている…といえるのではないでしょうか。
もし、コモンルーム中津独自の付加価値を付けるなら…
+ 多様な形態での働き方が可能
+ 格安な会議室・オフィススペース
+ クリエイティブ系のイベント・学びの場
+ ビジネス書や小説、写真集、漫画など多様な蔵書
でしょうか。
さて、Colivingは不動産(土地・建物)にプラス「付加価値」を考えた場合、非常に大きな要素を加えています。
それは……+ 生活です。
Colivingの現状とこれから
そもそも「Coliving」の意味は「共生」。
シンプルに言うと、Coworkingの要素に+生活の要素を加えた形態です。
つまり、生活と仕事の場が一緒ということ。
ある一定の期間住んで、働いて。
区切りがつけば次の場所へという生き方。
…ん?!
生活?!
プライベートも共有するの?!
そういえば、仕事とプライベートを区切る考え方する人は、私の周りでは徐々に少なくなっています。私も以前はパッキリと仕事とプライベートを分けていました。次第に「分けなきゃいけない…!」と力が入ってしまって、逆に辛くなりました。
きっちりと境界線を引いたほうが気持ちが楽な場合があるので、もちろん否定はしません。そして、今いつでもお会いした人を大切に。面白いことを思いつけばこの人に声をかけてみよう!と、気を張らずに捉えています。
近年、私の周りは生活拠点を増やす方が増えています。
例えば、自宅は大阪と東京にあるとか。
月の半分は大阪で、月の半分は東京でとか。
自宅はあるけれども、月の3分の1しかいなくて、あとは世界中を飛び回っているとか。
仕事先が一つではない方も多数。
仕事とプライベート。
定住と無住。
固定と流動。
そこの境界線が、徐々に拡がる感じもします。
元々、欧米から徐々に拡大をしているColivingの概念。
しかし概念が入ってきたのが、後なのです。
概念が入る前から、Colivingの流れは徐々に登場してきています。
働き方の変化は、生き方と直結していると私は思います。
未来の働き方は、どんなふうになるのか…。
気になるところです。