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春深し

2019.04.10 中津

みなさんこんにちは、高松です。
暖かい日が急に増え、日中は上着なしでも過ごせるくらいの気温の日が多くなりましたね。
ただし、「寒の戻り」という言葉の通り、冬並みに寒い日も多いので寒暖差にやられないように気をつけましょう。
そして、4月ということは新生活がスタートした方も多いのではないでしょうか?
学生だった方が社会人になったり、社会人の方でも人事異動があった方もいらっしゃいますね。
ワクワクいっぱいの新生活になるようにお祈りしております!

さて今回のブログは、知っていると面白い日本の習慣をお伝えします。
今回が二十四節気についてお伝えする最終回になりました。
昨年の5月から思いつきではじめましたが、もう1年なのですね。
時間がたつのが早い…(笑)
ぜひ最後まで目を通していってくださいね。
4月にご紹介する節季は「清明」と「穀雨」です。
早速、ご紹介していきますね。

清明(せいめい)

なんだか、人の名前みたいな節季ですよね(笑)
毎年、4月5日ごろに迎える節季で、今年も無事、4月5日に迎えました。
ちなみにこの節季は「清浄明潔」から2文字をとって「清明」という節季になったようです。
清浄明潔とは暦便覧(こよみびんらん)という日本にある古くからの暦をまとめた書物に出てくる言葉で、「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記載があります。
この意味は全ての草木が一斉に芽吹き、なんの草木かがわかるという意味です。
現在でもちょうどこの頃から桜が咲き、お花見シーズンに突入することが多いですね。
関東〜中国/四国地方ではチューリップなども見頃を迎え、木々や野草も新芽を伸ばし、一気に春めいてくる頃です。

穀雨(こくう)

これがご紹介する二十四節気最後の節季です。
穀雨は毎年4月20日ごろに迎える節季で、今年も4月20日に迎えます。
昔からこの頃までに穀物の種をまき、このころに降る雨で水をやるという習慣が残っているようで、農業に従事されている方には馴染み深い節季かもしれません。
ちょうどこのころから雨の日が少しづつ増えていき、農作物が育つのにとても大切な時期として豊作をもたらす恵の雨とされています。
これが世に言う「春の長雨」なのです。
百人一首にも小野小町が詠んだ一首に「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」と言う和歌があります。
これは桜の花は長雨が降っている間に色あせてしまった。私物思いにふけっている間に無駄に月日を過ごしてしまった。と言う意味です。
ちょうどこの季節の頃の一首なのですね。
こんな風に詠んでいくとなんだか身近に感じますね(笑)


今回も「清明」と「穀雨」の二つをご紹介させていただきました。
ぜひ、皆さんも日本の四季を感じながら過ごしてみてくださいね。
しばらくは日本の風習をお休みしてコモンルーム中津のことや、お役立て情報なんかをご紹介していければと思います。
もうすぐ新年号の「令和」になりますね。
令和元年、どんな1年になるか楽しみです!
令和になってもコモンルーム中津をどうぞよろしくお願いします。