スタッフの谷口です。
私が企画をしているイベント時にこんな紹介文をいつも載せています。
「コモンルーム中津のスタッフ。肩書きはアートマネージャー・アートコーディネーター・ワークショップデザイナー。2011年に神戸大学大学院 博士前期課程を修了。専門分野はアートマネジメント。団体やプロジェクトでインターンや事務局スタッフを務め、2015年2月から一般社団法人ワオンプロジェクト理事も務める。「アート」「越境」「学び」「ワークショップ」「葛藤」をキーワードに社会と芸術文化をつなげることに興味を持ち活動している。ミッションは「声を聴く」こと」
アートマネージャー?アートコーディネーター??ワークショップデザイナー???
なんじゃらほい…?
簡単に言うと、アート分野でのイベント企画・運営・調整が本業ということ。
ここ数年の間に私が積み重ねてきたイベント開催時のノウハウを話すときに、どうも書籍で書かれていることだったり、他の方と捉え方や考え方が異なるらしい……ということが分かってきました。だったら、「それをブログにまとめてよう!」ということで書いてみます。
念のための前置きですが……このシリーズのブログは、あくまでも現時点での私の視点です。
「この通りにやれば誰でも成功!」
………なんて、私には到底言うことができません。そんなノウハウがあったらむしろ教えて欲しい…。参加されている人であったり、企画のタイミングであったり……同じことをしたとしても、毎回異なります。
このブログは……
- 「イベントを企画してみたい!」
- 「場づくりをしてみたいんだけど…方法が分からない」
- 「他の方に色々アドバイスをいただくのだけれども…どうも自分にはしっくりこない感じがする」
といった方に、少しでも参考になればという思いで綴ります。
「何を大切にしたい?何を伝えたい?」
「対象が明確じゃないと」
「年代、性別とか……誰向けですか?」
はじめてイベントやワークショップを企画するときに、他の方からこんなアドバイスや質問で苦しめられる方を何人か見てきました。私自身が色んなイベント企画を見てきて、企画が立ち上がってくるのにはいくつかのケースがあることに気がつきました。
- ①明確な対象者がいて、その方々に向けた企画
- ②発案者や企画者、関わる人の能力を活かした企画
- ③課題解決のための一ステップとしての企画
- ④自分自身が「これが必要だ」「こういう場を作りたい」と想う企画
それぞれの企画には、色んな想いがあります。①〜③のような対象者のことが目に浮かぶように明確な場合もありますし、そうではないこともあります。もしイベントを企画をして対象者が思い浮かばない場合は…。
「自分が場をひらいて、何を大切にしたい?何を参加者に伝えたい?」
ということを私は大切にしています。
「帰ってもらう人にこんなことを持ち帰ってもらいたい!」
「場に参加して、はっと気づいてもらえたら」
「多くの方と繋がってもらえたら」
今まで意外なキーワードで、意外なところから参加者の方が!ということがよくあります。面白いほどに(笑)大切にしたいことに共鳴されて来てくださる方、結構いらっしゃいますよ。
場の特性と企画の方向性
場所の空気感と企画の方向性を一致させることを、私は大事にしています。
人にも歴史があるように、どんな新しい場所にも歴史があります。この場所を作り上げた方の想いも詰まっています。なので、場所の持つ空気感と、この企画で大切にしたいこと、また作りたい空気や雰囲気が一致してないと、私は開催しません。
料金の設定をどうする?
基本的に私は「無料」の料金設定はしません。イベントを開催するにあたり手間や労力が発生しています。仕事である以上は少なくても必ずお金をいただくスタンスです。
料金設定の算出には以下のコストを最低限考慮した上で出します。
①場所のレンタル代
②人件費(講師代とマネジメント代)
③備品代(料理を出す場合は食材費なども)
あとは、他の類似イベントが設定する料金とのバランスなどを含めて算出します。
誰かにお願いする?
これは講師を呼ぶ場合に、誰にお願いをするかということはとても重要です。
先に講師ありきの企画もありますし、企画が先で専門家の方を呼ぶかどうか…という場合もあります。後者の場合、予算、場所、企画内容、その方自身…すべてを考慮した上でお願いをします。必ず自分自身が信頼できると思う人にお願いをしています。
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